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院長 田中康文

ヒスタグロビン注射


重度のアトピーにも有効、アレルギーを抑え込むという「ヒスタグロビン注射」のことを聞いたことがありますか?

ヒスタグロビンは1967年に発売され、今でも使用されている特定生物由来製品の血液製剤です。アトピーの8割が有効であり、そのほかに花粉症や喘息、食物アレルギー、蕁麻疹などの「即時型アレルギー」と呼ばれるものすべてに効果があります。

ヒスタグロビンは体内に入ったアレルゲンの周囲に防御壁のようなものを作り、アレルギー症状を起こす物質を放出できなくします。

ヒスタグロビンは皮下注射です。1週間に1回の注射を6週続けます。これを1クールとします。効果が不十分であれば、効果が十分に出るまで続けます。季節性のアレルギー性鼻炎の場合は、時期に合わせて注射します。

禁忌および副作用:

かつてショックになった人

激しい喘息発作の人

月経直前と月経中の人

妊娠している人

激しく衰弱している人

副作用としてアナフィラキシーショックの可能性があります。

しかし、最近の5年間ショック症状が認められた例は1例もありません。

アレルギーでお困りの人は一度、試してみませんか?


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